レポート

2026年7月15日(水)、今年度第2回目となる月イチ・キャリアトークを開催しました。
今年度から、月イチ・キャリアトークは、子育て中や遠方の会員の皆さんの声にお応えして、現地とオンラインのハイブリッド開催。
当日は全部で53名もの皆さんにご参加いただきました!
今回のテーマは「ピンチをチャンスに変える、キャリアの描き方」。仕事、家庭、人生―。誰もが予測し得ない「こんなはずじゃなかった」という出来事に直面することがあります。しかし、そのピンチこそが人生の大きなチャンスだった。そんな経験を持つ3名のロールモデルが登壇し、今だから話せる人生の学びやキャリアの向き合い方についてお話しいただきました。
💡 心に刺さる、当日の「ピックアップワード」
トークライブ中、参加者の胸を熱くしたロールモデルたちの言葉の数々を紹介します。
「借金には2つ、返すか返さないかしかない。私は『返す』という選択をした」 ―― 白水 ルリ子さん
「悩んでいても、とりあえずやってみる。そして、目の前のことをきちんとやることがすごく大事」 ―― 大野 琴美さん
「人生すべてネタになる。辛いことも逃げずに立ち向かえば、結果はついてくる」 ―― 武内 由佳さん
「お金もない、時間もない、経験もない、資格も人脈もない。ないもの尽くしだったんですけど、とにかく目の前にあるチャンスをどうつなげるか。あるものに目を向ける」 ―― 白水 ルリ子さん
「立ち止まることも、回り道も、すべては自分の糧。正解を探すのではなく、目の前のことを積み重ねる」 ―― 大野 琴美さん
「小さなことでも、きちんとやり遂げないと大きな仕事はできない。そう思って仕事をしていたから、思いがけないチャンスもやってきた」 ―― 武内 由佳さん

【今回のパネリスト】
●大野 琴美さん(株式会社パソナ 九州第一営業部 福岡第一チーム チーム長)
宮崎県出身。調理師、医療事務、営業事務や花屋勤務を経て、現在は人材派遣・BPO営業で活躍中。「なんとかなる」をモットーに、数々のキャリア転換を経て現在の軸を見出す。趣味は道の駅や温泉巡り。
●白水 ルリ子さん(社会福祉法人宝満福祉会 理事長/株式会社青空 代表取締役)
30年前に立ち上げた会社での壮絶な経験をバネに、ポジティブな思考での生き方を体現する経営者。現在は福祉・介護事業で総勢1200名の組織を牽引する。
●武内 由佳さん(福岡地域戦略推進協議会(FDC)事務局長補佐など)
離婚を機に福岡へ戻り、2人の娘を育てながら、複数の企業・団体で地域顧問、営業広報アドバイザー、ビジネス開発支援などに携わるパラレルキャリアに挑戦中。人との関係作りを軸に、組織のコーディネーション等を行う。
第1章:「ピンチ」に向き合うことで、キャリアも自分も成長する
トークは、3人がそれぞれ直面した「人生のピンチ」というテーマからスタートしました。
●1.3億円の借金。それでも明るく元気に(白水さん)
白水さんの転機は20代半ば。手掛けたコンサートイベントで発生した詐欺事件でした。信頼していた仲間の一人の夜逃げにより、1億3,700万円の借金を背負うことに。離婚し、幼い娘を連れて実家へ戻ることとなりました。そんな中、彼女が選んだのは「逃げる」ことではなく「返す」こと。「借金には返すか返さないかの2択しかない。返せたらいいな~というのは無いんです」「借金がある人でも、お金がない人でも、ある人でも、世の中に平等にあるのは時間。とにかく働きました」「15年で返す計算をすると1時間1,060円稼げればいい。返せる!と思ったんです」と語る数々のエピソード。まるで借金の話ではないかのように明るく語る白水さんの姿に、会場の活気も溢れていきました。
●30代の将来不安とコロナ禍(大野さん)
大野さんのピンチは、30代後半で訪れた「このままでいいのか」という将来への不安でした。体力面や収入面での悩みを抱えながら花屋で働いていたところ、コロナ禍が直撃。イベントの中止が相次ぎ、売上も低迷しました。一般企業への転職を視野に職業訓練校へ通うことを決断。「キャリアコンサルタントの方と話し、自分は人に喜ばれたり、役に立ったりする仕事がしたい。困っている人に仕事を見つけてあげたいという想いが芽生えました」と振り返ります。自身の軸を再発見し、未経験から人材業界へ飛び込み、宮崎支店で支店長まで務めます。当時はコロナワクチンの接種委託を請け、寝る間も惜しんで働いたそう。現在は転勤先の福岡で結婚もされ、充実した日々を送っています。誰もが感じる等身大のピンチに、会場内も頷く方が多くみられました。
●離婚と自立への決意(武内さん)
典型的な亭主関白な環境で育ち、「結婚して専業主婦になるのが幸せ」という価値観を持っていた武内さん。東京で10年働き、結婚と出産を経て、33歳のときに離婚。2人の幼い娘を連れて福岡に戻りました。「仕事も何もない、でも娘たちを自立させることが母としての私の宿命だ」と腹をくくり、宅建を取得して不動産の営業職に挑戦。それを糧に社会人向けの大学院の立ち上げや広報などに携わり、「4年間一人で福岡中を駆けずり回りました」と話します。「実は、ここでもピンチがありました。教育業界を知らないまま転職したので、誰も助けてくれない中『やるしかない、やり遂げなきゃ次へ進めない』という気持ちでした」。この頃の人脈づくりが、現在のパラレルキャリアの礎となります。「不動産の仕事では水道検針から地上げまで経験しましたが、それらすべてが今の自分の血肉になっています」と力強く語ります。

第2章:ピンチも「結果オーライ」にするマインドセット
「ピンチの時に、どう心を保ったか」という問いに対し、3人からは驚くほど実践的なアドバイスが飛び出しました。
●意識のスイッチを切り替える(白水さん)
「マイナスにフォーカスしても不幸になるだけ。どうやって期限を伸ばしてもらうか、どうやって怒られないか(笑)とか。でも、ポジティブなスイッチに切り替えて、前向きに考えられる方を選ぶ。嫌なことから逃げないトレーニングをさせてもらったと思っています」。借金取りという恐怖の対象に対しても、対峙し続けることで成功体験を積み重ねてきた経験が、人生を変えていったといいます。
●目の前のことを一つずつ積み上げる(大野さん)
「寝る間を惜しんでシフトを作り、現場に入り続ける」という誠実な姿勢を貫いた大野さん。「目の前のことをきちんと積み上げていけば、必ずチャンスは巡ってくる」。福岡への転勤や現在のポジションは、こうした小さな努力の延長線上にあるといいます。
●リスクを分散し、自分らしい働き方を大切にする(武内さん)
複数の仕事を同時進行する武内さんは、あえて「正社員」という枠にこだわらず、プロジェクトを掛け持ちする働き方を選択。「一つの仕事がなくなっても0にはならない」というリスク管理の視点と、「どんな辛いことも話のネタになる」という俯瞰的な視点が、彼女を強くしています。
第3章:未来のキャリアを考える方へ
最後には、過去の自分、そして今キャリアに迷っている参加者へ向けた熱いメッセージが贈られました。
大野さん:キャリアに悩んだら、まずは一歩踏み出してみてください。人生は一度きりです。壁があっても、自分が本当にやりたいことへ挑戦していただけたらと思います。
白水さん:自分の人生は自分にしか変えられない。最後におじいちゃんおばあちゃんになった時、『いろいろあったけど良かった』と言える人生はかっこいい。そう言える未来を、今この瞬間から自分で作りましょう。
武内さん:自分の人生は、自分次第でマイナスもプラスに変えられます。結果オーライにしてしまえば、すべてが話のネタになる。何もなかった自分でもここまでやってこれたので、どんな方でも挑戦できると思います。
第2部の様子

参加者のアンケートからは
「ロールモデルの方の経験談は、同じ女性としてとても励みになります。皆さんが生き生きされているのを見ると背筋が伸びます。」
「実際にご経験されている言葉に説得力が溢れていて、元気をもらえました。」
「初めての参加で不安でしたが、皆さんの貴重な話が聞けて、参加して良かったです。ひとつ行動できた自分を褒めたいです」
などのお声をいただきました。
【編集後記】
それぞれの人生に起こるピンチ。トークライブでは、3名のロールモデルがピンチを「終わりの合図」ではなく「自分を動かすきっかけ」として捉えていたことが強く印象に残りました。会場の明るく活気ある雰囲気が、多くの方の励みになったようです。
次回の「月イチ・キャリアトーク」は8月5日(水)19:00より、「経験とわたしらしさを仕事に~副業・兼業・フリーランス~」をテーマに、現地とオンラインのハイブリッドで開催予定です。申込みが必要ですので、ぜひ公式HPやInstagramをチェックしてみてください!

